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昨日に引き続き、今回もエロゲーが原作のアニメ。ふと、最近エロゲーのアニメ化がホントに多いなとしみじみ感じ始めてきた今日この頃。 そんで毎回思うことですが、このアニメも特にエロゲーにする必要性は全くないシナリオだと思います。 まあ、そんな話から切り出しつつ、では早速アニメの中身を分析して見ましょう。 セットアップは、平和な村に自分の名前すらも覚えていない記憶を失くした男が一人、現れます。 セントラルクエスチョンは、やはり平和に、あるいは幸せに暮らせることができるのか、といったところでしょうか。記憶を取り戻すかどうかは、主人公であるハクオロの強い欲求が感じられないので違うと思います。それよりも、初回から平和を打ち壊す流れというのが強く打ち出されていますよね。 アクト1では、平和な村の生活を守るための戦いといったところでしょう。ムティカパとの戦い、そして最終的には、ササンテのような悪代官的な支配者どもとの戦いになります。 ターニングポイント1は7話で皇都を陥落させるところでしょう。ここで一応、平和にはなります。8話では、調停者であるオンカミヤムカイからの使者が来ます。この辺からおそらくアクト2に入っていくのでしょう。 ただ、ターニングポイント1で行われるはずのセントラルクエスチョンの再考がやや弱いかな、と思いました。アクト1のラストで平和になって、ここで一つの山場を終え、カタルシスの解放がなされています。ですが、欲を言えばここでアクト2に入るための伏線が欲しかったですね。基本的にアクト2は国内ではなく国外の敵との戦いになりますから、その暗示となるシーンやなんかがあればもっと良いんじゃないかな、とユノウキは思いました。 まあ、でもそれは好みの問題もあるかな? カタルシスとして一つ完結させているところがあるようですから、これのほうがいいのかも知れません。 まあ、それは置いといて、アクト2は仲間が増えたり、ハクオロの過去が明らかになって、ハクオロ自身が動揺したりします。二ウェとの戦いで、ミステリー的な側面、というか伏線をしているようですね。ハクオロの本当の正体はなんなのか、というものです。展開的には内政に干渉がどうこうとか、ちょっと政治的な部分も見せていましたが、それをもうちょっと強く打ち出していくと、アクト1との違いが強調されてもっと良くなったんじゃないかと思います。 ターニングポイント2は20話で、サクヤの国のクンネカムンの動きがそれにあたると思います。セントラルクエスチョンである、平和に暮らすことができるのか、というものがなされていますね。 そんでそこから、アクト3に入り、クンネカムンとの最後の決戦。そしてハクオロvsディーの神と神の戦いになります。 このあたりが、やはりこのアニメの弱点ですかね。最後がやはり唐突過ぎるきらいがあります。そういう流れで組むのならば、構成的には、24話で神と神の戦いに移って行くところをターニングポイント2とするべきだと思います。まあ、このあたりは尺の問題もあったのかもしれません。確かに、20話以降から、神的な要素がところどころ出てはいましたけどね。 問題点は他にも見うけられたかと思います。これは原作上しょうがないことですが、ハクオロの正体が神様だった、というのがやはりちょっと唐突過ぎましたかね。1話から見てみると、ちょっと「本当の神ならば、そんなことで怒るはずがない」とか、微妙に伏線になるような台詞もありますけどね。ですが、やはりもうちょっと緩和剤として何かが欲しかったかな、と思います。 それと、もう少しピンチを強調してもらいたかったというのがありますね。味方勢が強すぎるので、ハラハラな展開というのが、アクト3でのあの鎧みたいなやつぐらいしかない。個人的には、そうした戦力差の問題を、舌を巻く感じの知略で攻略してもらいたかったですね。それも、初期の作戦通りにはならないものの、二転三転する中で、ハクオロがそのつど諸葛孔明ばりの知恵でその困難を克服してもらいたかったなぁ。 そんでもって、テーマ性としても、もっと深く掘り下げても良かったのではないかと思います。平和というものがセントラルクエスチョンに据えられていたとユノウキは考えているわけですが、単に戦争というのではなく、内政的な圧迫や国のあり方など、その辺の苦悩があっても良かったかな? 例えば、国が豊かになっても、人の心までは豊かにならない的な感じとかが欲しかったなー。国を豊かにすることと、人の心を育むことは別の次元なんだ、とかですね。 まあ、こんな偉そうなことを書いてますが、実際この通りにやると、話しが詰め込まれすぎて破綻しかねませんね。実際、アクト2の長さが、ウィークポイントとして見えているぐらいですから。 それを考えると、やはり綺麗にまとめた方なのでしょう。 散々悪い点を書きましたが、このアニメでは見ている側が平和が破られることに対する恐れや嫌悪を際立たせるため、きちんと平和な日常を丁寧に描いていることが良い点ですね。これがあることによって、平和が脅かされたときの緊張感がグッとあがりますし、失ったもの、という点もきちんと描かれていて、都合よくいかないことで、作品に対するリアリティをあげています。この点をかんがみると、上記で問題点を色々指摘しましたが、それを補うほどの効果があったと思います。 まあ、そんなわけでこの点数にしまいした。ちょっと甘いかな、とも思いましたが、ストーリーで減点された点をキャラクター性やリアリティ向上の日常描写で補ったとみなし、この点と相成りました。面白く見るためのポイントとしては、どれだけ登場人物たちに愛着を持てるか、ということですね。このアニメは、そこに力を入れているようですから。 「というわけで、このアニメを見るときは、部屋を明るくして、エルルゥたちの幸せを願いながら見てください。でないと、刺しますからね 」むしろ刺されたいと思われた方は一つ。 ↓ web拍手を送る むしろ、ラジオの方が面白いんじゃー、という方のために。 ↓ ラジオCD「うたわれるものらじお」Vol.2 CD+CD-ROM
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